ある四阿にて ある四阿にて
「やっほ、月読(つくよみ)ー」
霧雨が朧に視界を霞ませる中、石造りの古びた四阿(あずまや)で書物を開いていた月読は、不意の呼びかけに視線を持ち上げた。
淡い翡翠色の瞳が辿った先。四阿のすぐ傍ら、ふわりとまるで降ってわいたように、鮮や...
ある四阿にて
天道神祇の詔文
カーレル in 聖堂
猫の鈴 ~聖堂綺譚~
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