ある四阿にて ある四阿にて 「やっほ、月読(つくよみ)ー」 霧雨が朧に視界を霞ませる中、石造りの古びた四阿(あずまや)で書物を開いていた月読は、不意の呼びかけに視線を持ち上げた。 淡い翡翠色の瞳が辿った先。四阿のすぐ傍ら、ふわりとまるで降ってわいたように、鮮や... 2020.09.16 ある四阿にて飛天魔行
天道神祇の詔文 天道神祇の詔文 世界には、天地を支える五本の柱がある。 それは天をも凌ぐほどに高い山、数えて五山であることから「天凌五嶽(てんりょうごがく)」と呼ばれ、天地を繋ぐこの五山を通して、世界を循環する陰陽の氣は巡っている。 五つの聖嶽は、東西南北に一嶽... 2020.09.16 天道神祇の詔文飛天魔行